
個人によってスタイルも好みもありますから、エコロジーは自分が入りやすいことから始めてみるのがいいと思います。私は自宅の屋上で農薬の付いていない、フードマイレージの少ない国産果物の皮や芯を使って堆肥を作り、植物や野菜を育てています。最初は土がありませんでしたから、果物の皮と芯、ミミズと新聞紙の細切れを使って土作りからはじめました。面白いのは、食べた果物の種から芽が出たりするんです。「芽が生えてきた!実が成った!」と、子供たちと一緒になって楽しんでいます。食べたものから芽が出て、また同じ実が育つ姿を見ることで、子供は命が循環していることを知ります。その経験は、とても大切だと思うのです。家庭でのダイレクトなCO2削減方法を考えると、消費電力を抑えたり、太陽光エネルギーを活用することも重要です。私もできるだけ電気を使わない生活を実践しています。蜜蝋や植物性油脂製のキャンドルを使うなど、できる限り夜間電力を抑える生活をしていたら、夜の暗さがとても好きになりました。日の出とともに訪れる美しい世界には、夜の暗さを知らないと味わえない感動があります。
自然のリズムが狂い、地球環境が変化したら人間も生きていけませんよね。"自然は守らなければならない"という事実を、変えることができないのです。そのためには、自然へ負荷をかけている物や行動は何か、今後その可能性があるものは何かを、できるだけ多くの人が知ることから始まります。現在活動している『ダイアログ・カフェ』は、そのきっかけづくりです。4~5人のグループをいくつか作り、テーマに対して各テーブルで自由におしゃべりをします。その内容を一語一句書き留めて、最後に全員で話し合います。そして、参加した全員のコンセンサスを得て共有していくのです。"みんなが知っていて、みんなで決めたこと"であれば、大きな世論として社会を動かすことがでます。
子供たちの笑顔と地球の未来を守るために、人と人、人と自然が向き合って対話をする。子供も大人も関係なく、ご近所やマンションのコミュニティで、家庭でも職場でも、エコロジーについて自由に意見を交換し合える場が増え、コミュニケーションの輪が広がっていく。これが何よりもシンプルで、確実なエコロジー活動につながると思っています。

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1963年東京生まれ。環境NGOのための広告メディアクリエイティブ[サステナ]代表。
コピーライター、CMプランナー。1994年よりNGOの広告に取り組む。97年「NOWARぬりえピースプラカード」、100万人のキャンドルナイトなどで、NYTDC賞、東京TDC賞、準広告電通賞。日経告電告電通賞。日経「話題になった広告」グッドデザイン賞など受賞。
女性のためのエコライフスタイル誌「エココロ」編集主幹。テレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」番組内「エココロテレビ」企画監修。「100万人のキャンドルナイト」よびかけ人代表。「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーン2005実行委員。主著『エコシフト』(講談社現代新書)、『でんきを消して、スローな夜を』(監修/マキノ出版)、『100万人のキャンドルナイト』(監修/ブルーオレンジスタジアム)、『世界から貧しさをなくす30の方法』(監修/合同出版)。
東京外国語大学Peace&Conflict Studies「PeaceAd」助教。立教大学・上智大学非常勤講師。