ECO LOUNGE TOP > ECO Lifestyle Interview vol.1

ECO Lifestyle Interview vol.1 サステナ マエキタミヤコ 子供たちの笑顔と地球の未来を守るために

エコロジーは人と自然との対話から

最近、さまざまな環境活動を通して、虫を見たことがなく嫌いという都会の子供たちが増えてきたと感じます。私が子供の頃は、都内でも虫たちがブンブン飛んでいました。でも、いつからかその数が減ってしまった……。その原因は、都会に自然が少なくなってしまったこと、家庭用も含めた強力な殺虫剤、除草剤の使用が主な原因です。
虫が居れば鳥が集まり、生態系が成り立ちます。けれど、いつの間にか都会では虫や鳥を寄せ付けない生活が日常になってしまいました。私たち大人ができることは、多様性のある自然を取り戻し、子供たちにその素晴らしさを教え、未来につなげていくことだと思います。そのためにマンションや住宅の中でできることは、自然をどれだけ生活に取り込み緑を増やすか、ということだと思うのです。
イメージ写真個人によってスタイルも好みもありますから、エコロジーは自分が入りやすいことから始めてみるのがいいと思います。私は自宅の屋上で農薬の付いていない、フードマイレージの少ない国産果物の皮や芯を使って堆肥を作り、植物や野菜を育てています。最初は土がありませんでしたから、果物の皮と芯、ミミズと新聞紙の細切れを使って土作りからはじめました。面白いのは、食べた果物の種から芽が出たりするんです。「芽が生えてきた!実が成った!」と、子供たちと一緒になって楽しんでいます。食べたものから芽が出て、また同じ実が育つ姿を見ることで、子供は命が循環していることを知ります。その経験は、とても大切だと思うのです。

家庭でのダイレクトなCO2削減方法を考えると、消費電力を抑えたり、太陽光エネルギーを活用することも重要です。私もできるだけ電気を使わない生活を実践しています。蜜蝋や植物性油脂製のキャンドルを使うなど、できる限り夜間電力を抑える生活をしていたら、夜の暗さがとても好きになりました。日の出とともに訪れる美しい世界には、夜の暗さを知らないと味わえない感動があります。


自然のリズムが狂い、地球環境が変化したら人間も生きていけませんよね。"自然は守らなければならない"という事実を、変えることができないのです。そのためには、自然へ負荷をかけている物や行動は何か、今後その可能性があるものは何かを、できるだけ多くの人が知ることから始まります。現在活動している『ダイアログ・カフェ』は、そのきっかけづくりです。4~5人のグループをいくつか作り、テーマに対して各テーブルで自由におしゃべりをします。その内容を一語一句書き留めて、最後に全員で話し合います。そして、参加した全員のコンセンサスを得て共有していくのです。"みんなが知っていて、みんなで決めたこと"であれば、大きな世論として社会を動かすことがでます。


子供たちの笑顔と地球の未来を守るために、人と人、人と自然が向き合って対話をする。子供も大人も関係なく、ご近所やマンションのコミュニティで、家庭でも職場でも、エコロジーについて自由に意見を交換し合える場が増え、コミュニケーションの輪が広がっていく。これが何よりもシンプルで、確実なエコロジー活動につながると思っています。

マエキタミヤコマエキタミヤコ
1963年東京生まれ。環境NGOのための広告メディアクリエイティブ[サステナ]代表。
コピーライター、CMプランナー。1994年よりNGOの広告に取り組む。97年「NOWARぬりえピースプラカード」、100万人のキャンドルナイトなどで、NYTDC賞、東京TDC賞、準広告電通賞。日経告電告電通賞。日経「話題になった広告」グッドデザイン賞など受賞。
女性のためのエコライフスタイル誌「エココロ」編集主幹。テレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」番組内「エココロテレビ」企画監修。「100万人のキャンドルナイト」よびかけ人代表。「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーン2005実行委員。主著『エコシフト』(講談社現代新書)、『でんきを消して、スローな夜を』(監修/マキノ出版)、『100万人のキャンドルナイト』(監修/ブルーオレンジスタジアム)、『世界から貧しさをなくす30の方法』(監修/合同出版)。
東京外国語大学Peace&Conflict Studies「PeaceAd」助教。立教大学・上智大学非常勤講師。



TOPへ
Copyright (c) Tokyo Tatemono Co,.Ltd All Rights Reserved